【当事者の声】「おいなり」さんの運営・スタッフ経験談

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時間つぶし

僕は昔からダラダラ生活してきて、ひきこもりになりました。家での手伝いをきっかけに親と少し話せるようになり、親にサポステに連れて行ってもらったことで、ひきこもりから脱出しました。そして、サポステの利用者に、居場所や自助グループのことを聞き、連れて行ってもらいました。

私は奈良に住んでるのですが、大阪の自助グループに参加してる時、そこの運営者に「大阪は都会だから支援団体がいっぱいあっていいですね」と言ったら、自助グループの開き方を教えてくれました。「自助グループは、役場が運営してる貸館を借りて開く。個人でも申し込みができ、実績も不要で、審査もなくて、簡単に借りて開ける」と聞き、「そんなに簡単に開けるのか!」と衝撃を受けて、僕も開きました。

その頃は、僕はひきこもりからは脱出したけど、たまに短期の仕事をするぐらいで、暇な時間が多かったので、自助グループを開いて、ウェブサイトを作って、チラシを作って、名刺を作って、という作業がとても楽しかったです。有意義に時間が使えたし、自助グループは社会的に有益なことだから、全然後ろめたさがなかったです。とても充実して楽しかったです。

ウェブサイト、チラシ、名刺を作ってからは、あとは毎月開くぐらいなので、また暇になりましたが、ちょっとしたら長期の仕事をするようになったので、時間はあまり無駄に使ってません。「回復してから」ではなくて、「回復する前」に自助グループ活動を始めて良かったです。じっくりと自助グループ活動開始の準備に時間が使えました。

僕の自助グループ活動の信念は、「自分の楽しさ最優先。みんなに合う自助グループは存在しない。相性があるのは当然。参加者にあまり気を使わない」です。「全ての参加者に満足してもらおう」なんて考えずに、気楽にやってます。

人から「自助グループは気楽にやるものではないよ」と言われることもありますが、自助グループ自体が少ないから、あれこれ考えて結局自助グループを開かないよりは、あまり考えずに自助グループを開くほうがいいなと思ってやってます。だけど、あまり参加者が傷つかないように、「こうしたらいい」という助言ではなくて、「僕はこうした」という経験を言うだけにしてます。自助グループは、自分で「こうしよう」と思って行動する集まりなので、批評や助言ではなくて、自分の経験と近況を言うだけで十分だと思ってます。

そして、自分の問題と他の参加者の問題を分けて考えることも大切だと思ってます。自助グループには、自分の問題を解決するために来てるわけで、他の参加者の問題を解決しに来てるわけではないので、自分の問題と他人の問題を分けて考え、自分の行動は他の参加者の経験と近況も参考に、自分で決めることが大切だと思ってます。だから、人から「参加したら回復する?」と言われることもありますが、いつも「本人次第」と答えてます。「自分は自分、他人は他人。自分で決めて行動することが大切」というのが大前提で、その上で、「全ての参加者が満足する自助グループはない。気楽にやろう」と思ってやってます。